卓球メモ

初級者レベルを用具で補おうと悪あがき中。

ドナックルとスーパードナックル

ドナックルとスーパードナックルは、粒の硬さはたぶん同じですが、大きさはドナックルがほんの少し小さく、粒が倒れやすくなっています。(小さい分、粒のシートへの食い込みも良いかもしれません。)

 

ニッタクニュースやいくつかのレビューによると、ドナックルのほうが回転をかけやすいようです。これは粒が倒れてボールがひっかかるようになるためでしょうか。

以下これらを踏まえたふたつの比較です。

 

・基礎打ち

ボールを持つ分コントロールはドナックルが上。粒が倒れにくく弾きやすいスパドがスピードの上限が上。

・ドライブ

回転のかけやすいドナックルがやりやすい。粒の表面積が大きいからか、回転の最大量はスパド。半粒なので、対下回転ドライブはあまりやらないと思いますが…。

・ツッツキ

ドナックルのほうが回転をかけやすい。スパドはナックルが出やすい。

・ブロック

わずかに反転するのはドナックル。スパドは粒が倒れづらいので基本ナックル。

 

以上のことから、切ったり切らなかったり回転の緩急がつけやすいドナックルはカットマンに使用者が多いのでしょう。

また、ボールを持ってくれて扱い易いドナックルのほうが初級者向けとなっています(ニッタクのラバー一覧表参照)。確かに、子供に打たせたところドナックルのほうが、コントロールしやすそうでした。スーパードナックルは打ちにくそうでしたが、ナックルが出やすいです。

 

スーパードナックルは、打球時のインパクトがある程度強い中級者以上向けだと思います。ドナックルより粒が太く、強打に耐えられるので前陣速攻向きですね。 

 

・重量

スーパードナックルの中 30グラム

ドナックルの中 29グラム

中学生(女子)が2番目に使うラバー

半年くらいしたら、次のラバーにしてみましょう。

 

ゲーム練習などをしてみて、瞬発力がある、勝ち気なタイプなら(1)。それほどなら(2)。ゲーム練習では、練習時には現れない性格が垣間見えるので面白いですね。

 

(1)攻撃タイプ

①バックでも弾いていく攻撃タイプ→「裏表テンション」

フォアには打球音の良いフライアットソフトの中。バックはナックルが程よく出るテンション表ソフトのモリストSPの中(ほんとはスペクトルレッドが良かったのですが、廃盤…)。

 

②攻撃はフォア重視タイプ→「裏粒」または「表粒」

裏粒なら、フォアはフライアットソフトの中。バックは粒入門におすすめのカールP3の中。

表粒なら、フォアを滑りにくいブースターSAの中(スピンピップスレッドが良かったのですが、こちらも廃盤…。)、バックをカールP3にします。

 

(2)ツッツキ粘りタイプ→ツッツキを切りやすいように両面「高弾性」へ。

ツッツキの緩急で勝負です。ヴェンタスレギュラーが厚さのバリエーションがあって良いと思います。フォアは1.8、バックは1.5がおすすめです。弾みは落ちますがツッツキが切れるので面白いと思います。

中学生(女子)の最初のラケットとラバー

入部の時期になりましたね。

中学生、中でも中学校スタートの女子のラケットとラバーの組合せを考えてみました。

基本は木材ラケット+Fスピード系よりの裏ソフト+Bスピード系表ソフトです。レシーブのやりやすさを重視し、スピード系のラバーを使います。

 

コルベル+ニッタクのハモンド中+ニッタクのハモンドFA中

裏裏ですとコルベルは重くてキツイのですが、裏表スタートで、ゆくゆくは裏粒や表粒への移行も考えるとわずかにブレードの大きいコルベルがお薦めです。

 

 

表ソフトに合うラケット

表ソフトを使用するからには、適度なナックルが欲しいところです。合わせる表ソフトのスポンジの厚さは、ナックルを強めにしたい場合は薄めにすると、食い込みにくくなりナックルが出やすくなります。

 

テンション表ソフトを使用するのであれば、インナーも良いかとは思いますが、木材7枚がコスパ的にお薦めです。

◆お薦めお手頃7枚合板

弾みの弱いほうから、スワット、バンダオフェンシブ、フォルティウスFT、SK7クラシック。 

 

・安定重視の組合せ

VO102+ファイヤーフォールVCの木原美悠

VO102+丹羽孝希woodの前田美優

 

・バランス派

モリストSP(縦目だが回転かかる)+アコースティックカーボンの伊藤美誠

ラクザPO(硬いのでナックルが割りと出る)+マリンエキストラスペシャルの笹尾明日香

 

・ナックル重視派

ブースターEV+クリッパーCRの森薗美咲

VO101+ハッドロウVKの野村萌 

 

裏ソフトのスピード系テンションラバー

スピード系のラバーのメリットは、スピン系より引っかかりにくいシートなので、回転の影響を受けづらくレシーブがやりやすいことです。ただし、引っかからない分、角度を誤るとツッツキが浮きやすかったりするので、スポンジの厚さに気をつけましょう。

以下の①〜③がオススメです。①→②→③と弾みが強くなります。

 

・半テンション

 ①ニッタクのハモンド(初心者の1枚目にベストだと思います。引っかかり過ぎず、弾みが良いので楽しくラリーがしやすいです。)

 

・テンション裏ソフト

②ニッタクのフライアットソフト(40度。柔らかいので厚さは中が良いです。)

アンドロのプラクソン400(40度。台上が暴れやすいので、使うなら1.8ミリを木材ラケットに合わせるのが良いでしょう。)

ヴィクタスのV03(42.5度。仮想ヴェガヨーロッパの価格設定ですが、レビューがまだ少ないですね。)

ヴィクタスのVJ07リンバー(40度。アグリットのシートより粒感覚が狭いです。厚さは1.8が良いでしょう。)

③ヤサカのエクステンドHS(42.5度。シートが柔らか目ですが弾むので、厚さは中もしくは中厚がよいです。)

テンションラバーの厚さの目安

ようやくラバーの厚さの目安が分かってきた、気がします。

シートが柔らかめの場合、

スポンジ42.5度まで=中1.6〜中厚1.8ミリ

45度=中厚1.8ミリ〜厚2.0ミリ

47.5度以上=厚2.0〜特厚2.2ミリ

というのが、オールラウンドにプレーする時に適した厚さだと思います。

シートが柔らかめでスポンジが厚すぎるものを選ぶと、弾みすぎてレシーブが難しくなります。

 

マントラ、リズム425、ヴェガプロ、ラクザX、ブルーストームZ1、ファスタークC1・G1、V15エキストラなど、シートが硬めの場合は、

42.5度=中厚1.8ミリ〜厚2.0ミリ

45度=厚2.0〜特厚2.2ミリ

47.5度以上=特厚2.2ミリ〜(ブルーストームのみ)がベターだと思います。

 

ドライブよりもスマッシュなどミートを重視するなら、スポンジが薄めのものを選んだり、シートやスポンジが硬めのものを選びましょう。

 

シートが柔らかいラバー

昨年、ラクザXなどを使いこなせなかったのは、自分のスイングスピードが遅いからだと思いました。自分のような初中級者レベルには、シートが柔らかいラバーが合ってそうです。

⚪︎シートが柔らかいラバーのメリット

・弾みやすい!弱い力でもボールがシートに食い込み、トランポリンのように反発するので、軽く打った時にも弾む。

・コントロール&回転UP!食い込むとシートがボールをつかむような状態になるため、狙ったところへコントロールしやすい。また、ボールに接する面積が増すので回転をかけやすい。

・比較的軽い!ボールに当たるシートの板状の部分が薄かったり、粒間隔が広かったりするので、その分軽くなる。

 ×シートの柔らかいラバーのデメリット

・軽打で弾むのでツッツキが浮きやすい。

・スポンジも柔らかいと、スイングを速くしても力が吸収されてしまうので、一発で撃ち抜くようなスピードは出しにくい。

・柔らかくて引っかかるラバーだと回転の影響を受けやすい。回転をかけやすいことの裏返しですね。

・ゴム部分の伸縮が多くなるので寿命が短い。

 

シートが柔らかく扱いやすいラバーとしては以下のものが良いと思います。スポンジ硬度はドイツ硬度をベースにしますので、日本製のTSPならプラス5、バタフライはプラス10しています。【重さは、一般的な157×150のシェークに貼った場合です。】

実売価格3500円までのものです。

1.そこそこ回転かかる=回転の影響を受けづらい

・GTT40(スポンジ硬度40。コスパ最高!【厚さ1.6で36グラム】2018年発売)

・ヴェガヨーロッパ(スポンジ硬度42.5。ドライブだけでなく、ミート打ちも重視するならDFバージョンより、無印のこちらがおすすめです。)

・レガリスレッド(スポンジ硬度45。おそらくテンションラバー最軽量の日本製ラバー。【厚さ厚で38g】軽い力でもそこそこのスピードと回転があります。ラウンデルと似ていて回転のかかるスピード系テンションラバーです。快音が鳴るのはレガリス。柔らかいので強打時にスピードがあまり乗りませんが、常時フルスイングしないのであれば十分でしょう。2016年発売)

・ファクティブ(価格からして打倒ヴェガヨーロッパ。スポンジがわずかに固めのスポンジ硬度45。2017年発売)

・ヴェガアジア(スポンジ硬度47.5。スポンジが硬めなので、軽打時にはシートだけの弾みとなり、スマッシュなどの強打時にスポンジの威力が引き出されスピードが出ます。回転はそれほどですが、スポンジ硬度の割に扱いやすいラバーです。【厚さ1.8で41g】)

 

2.回転かかる

・ライガン(スポンジ硬度42.5。食い込みやすく引っかかりもあるのでドライブを覚えるのに最適です【厚さ厚で41g】。ヴェガヨーロッパDF【厚さ2.0で42g】やラクザ7ソフト【厚さ中厚で40g】よりコスパも上。)

・ヴェガアジアDF(スポンジ硬度42.5。ラクザ7ソフトよりちょい弾んでちょい引っかかるらしいです。【厚さ1.8でカット前58g、カット後40g】)

・ヴェガジャパン(スポンジ硬度45。弧線が高いので安定して入ります。【特厚で47g】2012年発売)

・ヴェンタススピード(スポンジ硬度45。ヴェガジャパンより粒が低めとなっています。【厚さ2.0で45g。特厚でカット前67gカット後46g】2013年発売)

・ヘキサーグリップ(スポンジ硬度45。ヴェンタススピードよりほんの少しシートが薄いような気も。食い込み良く回転かけやすい分、回転の影響を受けやすいです。【厚さ2.1で46g。】2018年発売)

 

柔らかいシートのラバーより、弾きの威力、ツッツキなどのキレ、ストップのやりやすさを求めたいなら、ファスタークC1、ファスタークG1がバランス良くてお薦めです。売れてるだけありますね。ただし、実売価格4000円くらいになっちゃいますね。

 

さらにV15エキストラ、ラクザXは硬そうです。

V15については、しろーとさんのブログがとても参考になります☝︎

http://www.shirotofitness.com/entry/2017/08/09/173000

ラクザXのシートはかなり硬そうなので、こすり打ちがメインの方やパワーヒッターでないと厳しいかもしれません。ラクザ9はさらに硬いシートのようです。

 

《ちょっと豆知識》

「やわらかいラバー」を変換する際に、ふと「柔らかい」なのか「軟らかい」なのかわからなくなりました。「硬軟」というからには「軟らかい」、のような気もしますが、いつも「柔らかい」を使っていました。

こういう時、ネットは便利ですねぇ。違いは、「力を加えて変形した後、形が元に戻るか戻らないか」だそうです。元に戻るのが「柔らかい」で、戻らないのが「軟らかい」になります。ということで、ラバーは「柔らかい」で良さそうです!